構造有機化学若手研究者 研究会2017

上記の研究会を2017年8月28〜29日に本学で開催することとなりました.2013年から毎年開催しており,今年で5回目の開催となります.詳細は下記のリンクからご確認ください.
研究会HP
盛況に終了しました.ご参加の先生方,ありがとうございました.

はじめに

「物理有機化学」とは,有機化合物の反応や構造を詳しく調べ,有機化学を深く理解するための原理や法則を導くことを目的とする研究分野です.この考え方に基づいて,当研究室では,芳香族を基盤とした特異な構造や電子構造をもつ有機分子(パイ電子系化合物)を設計し,実際に合成し,構造や物性を分光学的および理論的な方法を用いて評価する研究を行っています.
 最近は,美しい構造を持った新奇パイ電子系の創出や新しい電子構造や機能を持ったπ電子ユニットの開発を中心に研究しています.これらのビルディングユニットを用いて,二次元および三次元的な構造体を組み立て,構造解析や機能探索を行っています.自由な発想に基づいて,これまでにはない世界初の面白い構造を持った分子を作って調べることを目的としています.

最近発表した論文

Journal of Organic Chemistry誌に9,10-アントリレンユニットを組み込んだカルバゾール基盤含窒素大環状分子の合成とその酸化状態における電子物性に関する論文がアクセプトされました.大阪大・鈴木修一先生,大阪市立大・岡田惠次先生との共同研究成果です.(2017年9月)
"Oxidation State-dependent Intramolecular Electronic Interaction of Carbazole-based Azacyclophanes with 9,10-Anthrylene Units"
T. Iwanaga, T. Yamauchi, S. Toyota, S. Suzuki, K. Okada
J. Org. Chem., accepted. Link

European Journal of Organic Chemistry誌に9,10-トリプチシルユニットを組み込んだ分子ギア分子の合成とその動的挙動に関する論文がアクセプトされました.(2017年8月)
"Triple and Quadruple Triptycene Gears in Rigid Macrocyclic Frameworks"
S. Toyota, K. Kawahata, K. Sugahara, K. Wakamatsu, T. Iwanaga
Eur. J. Org. Chem., accepted. Link


Organic Letters誌に9,10-アントリレンユニットを組み込んだ含窒素大環状化合物の合成とその酸化種の性質に関する論文を発表しました.京都大学・伊藤彰浩先生,酒巻大輔先生との共同研究成果です.(2017年8月)
"Isolable Triradical Trication of Hexaaza[16]paracyclophane with Embedded 9,10-Anthrylenes: A Frustrated Three-Spin System"
R. Kurata, D. Sakamaki, M. Ueba, M. Kinoshita, T. Iwanaga, T. Matsumoto, A. Ito
Org. Lett., ASAP. Link


ChemPlusChem誌に立体異性体を生じるモチーフとしての平面アントラセン−アセチレン骨格に関するミニレビューを発表しました.(2016年12月)
"Planar Anthracene-Acetylene Frameworks as Stereogenic Motifs"
S. Toyota, H. Ikeda, T. Iwanaga
ChemPlusChem, 2017, 82(7), 957-966. Link


Asian Journal of Organic Chemistry誌に1,8-エテニレン架橋された環状アントラセン2量体の合成,物性,および動的挙動に関する論文を発表しました.(2016年12月)
"Synthesis of 1,8-Anthracene-Ethenylene Cyclic Dimers and Related Compounds and Effects of Linkers on their Structures, Electronic Properties, and Dynamic Behavior"
M. Inoue, T. Iwanaga, S. Toyota
Asian J. Org. Chem., 2017, 6, 566-574. Link


Canadian Journal of Chemistry誌に2,5-ジアントリルチオフェン誘導体の合成と物性に関する論文を発表しました.(2016年9月)
'Synthesis, structures, and properties of 2,5-dianthrylthiophene derivatives.'
S. Toyota, M. Nishiuchi, T. Iwata, T. Yamauchi, T. Iwanaga, M. Hasegawa,
Can. J. Chem., 2017, 95(3), 286-291. Link



Tetrahedron Letters誌に含硫黄カゴ型シクロファンの合成と構造に関する論文を発表しました.日本女子大学・武村教授との共同研究成果です.(2017年2月)
'Synthetic study and structure of cage-type cyclophane C36H36S6.'
H. Takemura, M. Nagaoka, C. Kawasaki, K. Tokumoto, N. Tobita, Y. Takano, T. Iwanaga,
Tetrahedron Lett., 2017, 58(11), 1066-1070. Link



Chemistry an Asian Journal誌に2,7-アントリレン大環状オリゴマーの合成と構造に関する論文を発表しました.(2016年5月)
'Macrocyclic 2,7-Anthrylene Oligomers.'
Y. Yamamoto, K. Wakamatsu, T. Iwanaga, H. Sato, S. Toyota,
Chem. Asian J., 2016, 11(9), 1370-1375. Link



Journal of Organic Chemistry誌にトリフェニルアミンドナーを組み込んだアントラセンビスイミド誘導体の合成と物性に関する論文を発表しました.(2016年4月)
'Intramolecular Charge-Transfer Interaction of Donor-Acceptor-Donor Arrays Based on Anthracene Bisimide.'
T. Iwanaga, M. Ogawa, T. Yamauchi, S. Toyota,
J. Org. Chem., 2016, 80(10), 4076-4080. Link


最新情報&更新情報

2017.8.3 一部コンテンツを更新しました.

2017.6.24 構造有機化学若手研究者 研究会の案内をアップしました.

2017.5.29 岩永講師が平成28年度ウエスコ財団優秀研究者賞を受賞し,受賞講演を行いました.Link

2016.12.23 一部コンテンツを更新しました.

2016.10.5 更新しました.また岩永講師が帰国しました.

2015.8.26 Top,Publicationsを更新しました.

2014.12.8 Top,Publicationsを更新しました.

2014.11.4 Top,Publicationsを更新しました.